PMOには大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ担当する業務が大きく異なります。
1つ目は、主にプロジェクト全体の管理および毎日の進捗状況を確認する「PMOアドミニストレータ」です。
プロジェクトメンバーやPMに向けて定期的に資料を作成したり、経営陣へ提出する報告書をまとめたりします。
また、個々の経費精算や出勤状況の管理なども行い、プロジェクト全体が円滑に進むようサポートするのです。
多くの場合、人事労務や経理の知識を持つエンジニアがこの業務を遂行します。
2つ目は、PMOアドミニストレータが作成した書類に基づいて、各プロジェクトのクオリティを精査する「PMOエキスパート」です。
また、当初の計画と実際の進捗状況を比較して、各プロジェクトが一定のペースで進むよう調整を図ります。
必要であれば、さらなるリソースの投入を検討し、その具体的な内容を決定するという権限も有しています。
この業務を担当するのは多くの場合PMとして豊富な経験を持つエンジニアです。
3つ目のタイプは、各プロジェクトのPMとコミュニケーションを図り、予算の管理などに関して必要なアドバイスを提供していく「PMOマネージャー」です。
また、PMと経営陣の間に入って折衝を行うこともあります。
そのため、高いコミュニケーションスキルを有し、コンサルティング業務の経験を持つエンジニアが担当するケースがほとんどです。
このようにタイプによって必要となるスキルも変わってくるため、これからPMOを目指すのであればどのタイプになりたいのか考えたうえでスキルアップに励みましょう。